結論:合格するのに要した勉強時間は35時間でした!
はじめに
今回の記事は、既にG検定の概要は知っていて、勉強時間や勉強方法、ポイントを知りたい方向けの記事です。
そもそものG検定について詳しく知りたい方は次見出しのG検定リンクをご参照ください。
どんな問題が出た、といったことは受験時の規約で口外できないので当記事には含まれておりません。
ご留意ください。(AWSの試験とかでもそうですね)
G検定とは?
超簡単な概要ですが、「ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているか」を検定する試験です。
試験の公式リンクはこちら。
一部では「Google力検定」とも呼ばれており、AIの知識だけでなく検索能力も求められます。笑
後述しますがここの対策も結構重要だと思っています。
受験前のスペック
筆者のスペックは以下です。バックグラウンドが近い方は参考になるのではないかと思います。
・理系。AI系の学部ではない。
・AIに関する知識はほぼなし。もちろん業務で扱った経験もなし。
・「教師あり学習」や「教師無し学習」といった用語をなんとなくきいたことあるな~といった程度。
準備した教材
準備した教材は以下です。記載した順に使いました。
- 読み物(合格者が選ぶ推薦書籍)
- 公式テキスト
- 問題集(合格者が選ぶ推薦書籍)
記事を書いていて知ったのですが、主催元の日本ディープラーニング協会が推薦図書をまとめてくれているので、この中から教材を選ぶのが良いと思います。
あると良いもの
あったほうが良いなと思ったものを列挙しています。それぞれ簡単に説明していきます。
- モニター
- タイピングスキル
- 検索の知識
- カンペ(チートシート)
①モニター
個人的に今回これのあるなしで試験本番のパフォーマンスがかなり変わると思っています。
試験を受ける際、①試験画面②google先生の検索画面③カンペ画面(後述) の3画面を開いておくのが望ましいです。
いちいちAlt+tabで画面を切り替えるのは手間なので、モニターを持っていない人はこれを機に準備しておき、3画面表示としておくことをおすすめします。
②タイピングスキル
これも試験とは直接関係しない項目ですが、その道の超有識者でもない限りはどうしても分からない問題に出くわします。
その際に素早く検索窓に文字を入力しなくてはならないため、ある程度のタイピング力がないと時間が不足してしまう可能性があります。
いやいや、そんなの問題文をコピペすればいいのでは?と思いますよね。
実は今回の試験では問題文をコピーすることができないです。。(筆者は試験当日に知った) なので面倒ですが手入力する必要があります。
タイピング力の目安ですが、ブラインドタッチまではいかなくとも、普段キーボードをチラ見するくらいでタイピングできていれば問題ないと思います。
逆に、学生さんや新社会人の方のように、キーボード入力に慣れていない方は少し注意が必要かもしれません。
③検索の知識
ブラウザ画面内検索のショートカット(Ctrl+F)を覚えておくと便利です。エクセルファイルでも同じコマンドが使えますね。
各々準備したカンペ内でCtrl+Fを入力して、そこにキーワードを入力していけばスムーズに検索が行えます。
④カンペ(チートシート)
これも多くは語りませんが、自分で作るもよし、「G検定 カンペ」でググってよさそうなものを参考にするもよしですね。
あるにこしたことはないと思いますので、せっかくなので準備しておきましょう。
勉強方法
勉強方法は以下です。時間のない方は①を省けばさらに少ない勉強時間で合格できるのではないでしょうか。
- とりかかりの一冊を読む
- 公式テキストを1周する
- 問題集を1周する
①とりかかりの一冊を読む
まず導入として「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」を読みました。
日本ディープラーニング協会の理事長である松尾 豊さんが書かれた本ですね。
いきなり試験勉強を始めてもよかったのですが、当時Kindle Unlimitedで読めたこともありモチベーションを上げる手段として読みました。
人工知能が現状何ができて、これからどうなっていくのかといったことがその道の第一人者によって書かれているので、ビジネスマンの方であれば読んでおいて損はないかと思います。
2、3時間あれば読めます。
②公式テキストを1周する
学習開始前にリサーチをしていて、公式テキストはなくても大丈夫といった意見が散見されたのですが、個人の意見としては試験の全体観を掴むことができたので、読んでよかったと思います。
試験の範囲を体系的かつ網羅的にインプットできる手段であれば他のテキストでもよかったのですが、そこは公式テキストであれば大きく外すことはないだろうと考えて選択しました。
③問題集を1周する
「徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集」を1周しました。公式テキストにも章末に問題がありますが、それだけでは心もとないので問題集を一通り解きました。
電子書籍だと検索ができるから辞書替わりにもなるじゃん、と思ってKindle版を購入したのですが、まさかの固定レイアウトで書籍内検索が出来ない仕様でした。。
みなさんも電子書籍を購入する際はサンプルをダウンロードして使用感を確かめてから購入することをおすすめします。。
試験当日
試験内容のことは言及できないので割愛しますが、上記の勉強内容で臨んだところ、時間を5分残して一通り解ききることができました。
問題を解き終えないといった事前情報があったので、この段階で手ごたえは掴むことができました。
結果・感想
試験結果はメールで送られてきます。結果は無事合格でした。
テーマ毎に正答率が記載されていて、確かな正答率は出せないのですが約85%程度の正答率でした。
合格ラインは70%程と言われているので、結果論ですがもう少し勉強時間は削っても合格できたのではないかと思います。
他の記事を読んでいる際に、ノー勉や一夜漬けで合格できたという声もあったのですが、鵜呑みにするのは危険だと思います。
最低限試験範囲や各テーマにおける重要キーワードを抑えておくことはしておかないと、合格ラインに到達することは難しいように思います。
一回で合格しきりたい方は上記のような勉強時間を確保することをおすすめします。
まとめ
・試験に合格する安心ラインは30時間前後
・ノー勉、一夜漬けは現実的ではない
・公式テキストや問題集を1周回しておくことを推奨
最後に「目標達成タイマー」のアプリで記録していた画像もつけておきます。
こまめに記録しておくと受験後の振り返りが捗るのでおすすめです。